随身門のある立派なお宮さんです
説明板に
洲本明神社
この近くに生まれた 明治の文豪岩野泡鳴が「うぶすなの神」として
親しんだ社で 天明の百姓一揆「縄騒動」にまつわる商人吉見平六の
寄進した石燈ろうが境内裏に残っている
「縄騒動」 気になったので 調べてみました
商人の吉見平六が役人の坂東米蔵・高田富次郎と結託し
年貢・運上を増やすため 木綿会所・縄会所等を作りました
縄会所と言うのは 村人にある一定の縄を作らせ 納入させるための役所です
納入された縄には いろいろ文句をつけます
挙句の果てに 会所に集まって 縄を作るように命令を出したりしました
結局 出来ないからとして お金で納めて欲しい
それが 狙いなのです
でも お金を出さずに 条件通りの縄を 会所に集まって命令どおりに作る
そこで 役人たちは 縄の灰が必要だと言い出します
しかも 縄の形を完全に保っていなければならない
困ってしまった村人は お金を納めることにしました
しかし 淡路国三原郡宮村の「宮村才蔵」が悪政は許せないと
各村々に檄を飛ばし 天明2年5月 村の八幡宮で早鐘を鳴らし
洲本の城下まで 押し出そうとしました
最初は数百人だったのが 数千人にまで増えていったそうです
桑間川まで来たとき 城から役人が駆けつけ 村人の要望を聞き届け
吉見平六・坂東米蔵・高田富次郎は処罰され 会所等は廃止されたそうです
しかし 強訴は理由はともかく 違法とされているので
首謀者である広田村の宮村才蔵と山添村の清左衛門は 処刑されました
役人が 逮捕しに来たとき 才蔵の奥さんは 争おうとした夫を押しとどめ
静かに最後の食事をし 潔く縄を受けさしたそうです
南あわじ市広田にある 広林山大宮寺の裏山に「天明志士記念碑」が
立っているそうです
阿形の狛犬さんの頭には 光って見えませんが小さな角が
吽形の頭には 宝珠がついています
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