水曜日, 5月 28, 2008

狛犬さん 475

2008.04.20 兵庫県豊岡市但東町薬王寺 大生部兵主神社(おおいくべひょうずじんじゃ) 
 このお宮さんの 本殿・拝殿は 但東町指定文化財です
 またこの辺りは シイの生育する樹林としては 県下では最も寒冷地であると推定され
   貴重な存在だそうです
 「天王さん」と呼ばれ 牛馬の神様として 信仰されてきたそうです
 天王さんとは 牛頭天王のことだそうです
 牛頭天王は素戔鳴の神と同一視されることがあります
 創建ははっきりしませんが 用明天皇の時代(585~587)
  勅命を受けて 三上山(京都 大江山)に棲む鬼の討伐にやってきた 麻呂子親王が
 牛頭天王に祈願したという伝説が残っているそうです
 それから推察すると それ以前からあったと思われるそうです
 また 国司文書には 天武13年(684)に 社を別の地に移して祀ったとあり
  その前後に現在地に 移されたようです 

 ここの狛犬さんは 今まで見てきた中では 一番犬らしくありません
 この写真を見た方が グリフィンとか烏天狗のようだと表現されましたが
  そんな感じがする狛犬さんたちです
 初めて見たとき 体表の凹凸がまるで 鱗のようにも見えました
 台座には 明治三十四(1901)年四月三日 と刻まれていました
 
 本殿を後ろに回ると 大きな杉の木があります
  樹齢400年と推定されているそうですが その木の表面に傷跡があります
 全部で23ヶ所あるそうですが これがなんと 呪いの釘跡だそうです
 昔 この辺りの山と大江山を結ぶ修験道があったそうです
  山に入り帰ってこない男を恨んで 女が杉の木に 釘を打ち込んだそうです
 後に宮司がこの凄惨な有様を見るのが恐ろしく ノミで釘を抜き 後を修復したそうです

 でも 今でもそのあとははっきりと 残っています

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