由緒はわかりませんが 他の子安神社のご祭神は
木華開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)のようです
しかしこの神様は 山・火・酒造の神様のようです
父親は大山祗神で これまた山・酒造の神様です
夫は天照大神の孫の邇邇芸命 農業・稲穂の神様です
邇邇芸命が下界で見つけた妻が木華開耶姫命
一夜を共にした翌日 木華開耶姫命は夫に「もう妊娠していて臨月です」と告げました 夫は「一晩で孕むなんて 別の国津神の子ではないか」と疑います
木華開耶姫命は 疑われたことが心外で八尋の産屋を作り出入り口を付けずそこに籠ります
「国神の子ならば無事には生まれないでしょう。
天神の子ならばきっと無事に生まれます」
いよいよ出産の時が迫ると 産屋の内側から火をつけ 燃え盛る炎の中で
火照命(ほでりのみこと)・火須勢理命(ほすせりのみこと)・火遠理命(ほおりのみこと)
の三人を無事に出産したそうです
そのような神話から木華開耶姫命は 安産の神様として 信仰されるようになったとか
狛犬さんは徳島県ではよく見かけるタイプです
台座に刻まれている文字がよくわからないのですが
庚天保○年 九月吉 と読めます
天保元年(1830)は庚寅 天保十一年(1840)は庚子 いずれかでしょうか
いずれにしても 150~160年ほど前になります